「フツーの人がやるべき 最新 相続対策」大村大次郎:著 (悟空出版)単行本1320円
Amazonのレビューを見ると、2,3の誤りを指摘されていますが、相続税への基本的な考え方としてはとても参考になりました。
1.相続税に詳しい税理士は非常に少ない
相続税が苦手な税理士、やったことがない税理士は沢山いる。
知り合いだからという理由で頼むのは止めた方が良い。
→よく探して慎重に決断しよう!
*とくに不動産については殆ど素人で、税理士によって評価額はみな違ってくるとも 「相続税を納め過ぎないための土地評価の本」より
2.税理士報酬は相続税の0.5%から1%
納税が発生しなくても払う必要があるし、相続税より税理士報酬の方が高い場合も…
税務署に数回相談に通う覚悟があれば、自分で申告するのも選択肢。
3.相続ビジネスには要注意!
アパート経営等殆どの場合、素直に相続税を払っていた方が結果的にお得。
悪徳業者も多い。
実は税理士も相続ビジネスの1つ。← こんなことを書くから税理士の反感を買うのでは?
4.1億円くらいの相続資産であれば、4から5年の準備期間があれば「0(ゼロ)」にすることは可能
生前贈与や教育支援資金の特例などがある。
→我が家の場合は手遅れでありまして、私たち 子ども2人への生命保険のみ。
ひ孫への学資保険はあるものの受取人は父親本人なので無理か?
5.我が家の相続税シミュレーション(仮:不動産は除く)
状況:父親-1億円 母親-2千万円 子ども 2人
・両親とも現在は法律行為は出来ない
・介護費用を含めた生活費用+病院代と年金がトントンで財産の増減はない
父親が先に亡くなった場合
1次相続
1億円 - 4800万円(基礎控除)- 500万円×2(生命保険控除) = 4200万円
妻(母親)2100万 ×15% - 50万 =265万円 配偶者控除で 0円
子1 1050万円 ×15% - 50万 =107万円
子2 1050万円 ×15% - 50万 =107万円
計 214万円
2次相続
2千万円 + 5千万円(夫より) - 4200万円(基礎控除) = 2800万円
子1 1400万円 ×15% - 50万 = 160万円
子2 1400万円 ×15% - 50万 = 160万円
計 320万円
1次2次の合計 534万円
さらに2次相続が10年以内に行われる場合は、相次相続控除の対象になる
母親が先に亡くなった場合
1次相続
2千万円なので相続税は発生しない
2次相続
1.1億円 - 4200万円 (基礎控除)- 500万円×2(生命保険控除)=5800万円
子1 2900万円 ×15% - 50万 = 385万円
子2 2900万円 ×15% - 50万 = 385万円
1次2次合計 770万円
感想
私の父母は、ごく普通の公務員と専業主婦でしたが、こんなもんです。
相続税対策は、両親が元気なうちに早めにやっておかないといけなかったなぁと遅まきながら思っております。
父親は100歳まで生きる気満々で、自分の財産を減らす生前贈与には抵抗も大きかったと思いますので、実際には難しいことも多かったのですが…