87歳(当時)の老父が大病して長期入院した後のことです。
体もあまり動かなくなったので、やっとのことで運転免許を返納させることが出来ました。
住んでいたケアハウスの生活相談員さんからは
「気が変わらないように乗っていた車も早く処分した方が良い」
とのアドバイスがありました。
そこで、2年半前に新車購入していたクルマ(ト●タ パッソ)を処分しようとしたら…
車検証を見ると、なんと所有者が「ト●タ〇〇株式会社」になっていました。
(使用者欄に老父の名前が載っています)
老父に聞き質すと、
「そういえば、セールスの人にどうしてもと頼まれて、半分は月賦になったような…」
という曖昧な返事です。
老父はローンで払うのを嫌う人で、ずっとクルマも家もケアハウスの入居費用も一括払いでしたので、驚きです。
年金生活者ですし、ローンで払うメリットは何もありません。
私がト●タのセールスマンに電話して確かめたところ
「残クレ(残価設定型クレジット)という大変お得なプランをご紹介させて頂きました。5年プランになってます」
とまるで良いことをしたかのような口ぶりです。
「アホかぁ!!」と私。
残クレ(残価設定型クレジット)とは、車両代金から残価(3年後や5年後の予想下取り価格)を差し引いた残りの金額を支払う仕組みです。が、パッソのような安いクルマを5年で組んでもたいして安くなりません。「5年後の残価」と「支払う金利手数料」があまり変わらないからです。
このセールスマンは、老父が免許返納について子どもたちがワイワイ言ってることも知っています。
ちょうど池袋の暴走事故の裁判もあった頃です。
それが85歳の老人に対して5年も運転させるつもりでローンを組ませるとは…
そうは言っても、処分せざるを得ないので、ト●タに引き取ってもらいました。
ト●タファイナンスの資料だと、クルマを下取りしても残債が14万円もあるということでしたが…。
車を売ったお金で老父の入院費用とか賄おうと思っていたのですが、反対に支払う羽目になりそう…( ;∀;)
感想とまとめ
ト●タはセールスマンに残クレのノルマを課していると思われます。
で、困った担当セールスマンは老父に泣きついて、一括払いしたいというのを無理に残クレにしてもらったようです。
老父はこのセールスマンを大変信用していましたので、助けてあげたい気持ちがあったかと思われます。
このト●タのセールスマン、残クレのデメリットを本当に知らないのか、それとも知らないふりをしているだけなのかわかりませんが、ちょっと酷いです。
ト●タファイナンスの方も、簡単にローンが通るのも驚きです。何度も繰り返しますが、平均寿命もとっくに過ぎた当時85歳の年金生活者ですよ。
私がざっと計算したところ
一括支払いしていた場合は
新車価格 150万円で、
2年半で売った場合 査定価格 75万円
←中古車買い取り相場レポート で試算すると 75万〜104万円(買取相場精度90%)と出るので最低価格を採りました。
ですので、差し引き 80万円の出費で済みました。
ところが、残クレにしたため
頭金 75万円
割賦手数料 8万円
毎月の支払 0.8万×36カ月=28.8万円
残債と下取り価格の差額 14万円
と、合計125万8千円も支払うことに…。
ト●タ許すまじ!!(#^ω^)(#^ω^)(#^ω^)
教訓:高齢者は残クレでクルマを買ってはいけない。途中解約すると大損します。