還暦過ぎても

還暦過ぎても、心は少年のまま…

暴論!?「去年新型コロナワクチンの副作用で5万人が死んだ!」

「副作用死」ゼロの真実 ここまでわかった"ウィズコロナ"の未来像 著:近藤誠 ビジネス社 定価 1,540円

 


前回の続きです。

本の主張に沿って、新型コロナワクチンを打たない方が良い理由を私なりの切り口でまとめてみました。ただ後に述べるように、著者自身が信用できるか疑問な点も…。

 

新型コロナワクチンを打たない方が良い理由

1.新型コロナワクチンは信用できない

1)ファイザーは試験データを操作している疑いがある

有効率95%の根拠となった第三相試験が、
・数字がわずかの間に次々に変わっている
・被験者に高齢者が極端に少ない
・試験に携わったのは半分以上が社員
・6カ月の追跡調査では死者はむしろワクチン群の方が多い、等


2)ワクチンの副作用死を認めない厚労省

・接種後亡くなったと報告された1600人について因果関係を否定
厚労省から病院に圧力をかけて医者に報告させない←「新型コロナワクチン 誰も言えなかった真実」という本に詳しい


2.新型コロナワクチンは効果がない

1)変異株には対応していない

今のワクチンは武漢株に対応したもので、現在のオミクロン株には効果なし

オミクロン株では、未接種者より3回目接種者の方が「10万人当りの感染者数が数倍多い」という英国のデータがある。


2)9月に出てくるオミクロンにも対応したワクチンも効果なし?

抗原原罪という現象のため

抗原原罪とは~ワクチンを打つとその記憶が免疫システムに深く刻まれ、その後変異したウイルスに対するワクチンを打っても、生じる免疫は最初のワクチンが対象としたウイルス(=抗原)に対するものでしかない (P76より)

→変異株に対してワクチンが効かなくなる


3.新型コロナワクチンは害がある

1)免疫が低下する~他の病気にかかる可能性が高まる

免疫細胞の数は一定に保とうとするようになっているので、新型コロナへの免疫細胞を増やすと、他の病原体に対抗するはずの免疫細胞が少なくなる


2)ワクチンの重大な副作用(副反応)

ワクチンの副作用で亡くなった人は5万人説
2021年は前年より死亡者数が約6万7千人も増加した。コロナ死は1万5千人だが、他の原因はワクチン以外考えられない。

 

感想

一見なるほどコロナワクチン接種はしない方が良いなと思わせる内容になっています。

とくにワクチンを接種することで他の病気に対する免疫が低下するというのなら、接種する意味がないですよね。

しかしこの本に書かれている内容が、どうも自分の都合の良いように論文の一部を切り取って利用していることが素人の私が見ても分かりますので、どこまで信用して良いのかわからないです。

例えば、著者は「マスクは効果なし」ということを主張するために、ある論文を引用して次のように書いています。


デンマークで行われた試験で、3000人を2分し、「外出時にマスクを着用する」グループと「マスクをしない」グループに分けています。
1カ月間の感染状況を調べると、「マスク」群では新型コロナの感染率が1.8%、「マスクなし」群では2.1%になりました。「統計的に有意な差がない」つまり学問的には違いがあるとは言えぬ結果です。

こうして学問上はマスクはムダ、しないのが正しいということになります。
(P164-165)


ところがその論文を見ると、ちょっと違う結論になっているようです。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov


 

結果:
「統計的に有意な差ではないものの、マスクなしは 95%信頼区間(95%CI)で上限値:46%減少、下限値:23%増加に相当する」

結論:
「感染率が低く、ある程度のソーシャル・ディスタンスがあり、マスクの使用が一般的でないコミュニティでは、(マスクの使用しても)SARS-CoV-2 感染率が 50% 以上減少しなかった」

となっています。

 

著者の近藤誠センセは、「統計的に有意な差はない」だけを切り取って、マスクは効果なしと主張しています。

 

色々言いたいことがありますが、先ず比較する条件が違っています。

この試験は、デンマークというソーシャル・ディスタンスが保たれつつ、他の人があまりマスクを使用してない状況下におけるマスクの有無による感染率の違いを調べたものなのです。

日本のように満員電車のように密着ありの、殆どの人がマスクを付けている社会ではどうなのでしょうか。

第一、そもそもマスクは自分が感染しないためというより、他人にうつさないためのものなので、周囲の人もマスク着用するとかしないを設定しなければ、感染率の違いを測る意味がないように思います。

なお、Pub Med で「mask effectiveness covid-19」で検索すると該当する論文は、3,000近く出てきます。
勿論全部見たわけではありませんが、効果は「ある」というものが、効果が「ない」というものより明らかに多いようです。

とはいえ、感染しやすいオミクロン株の登場によって、マスクの効果も低下していることでしょう。現時点でのマスクの効果について、まともに調査して欲しいものです。
私もみんなが堂々とマスクを外せるようになるのが待ち遠しいです。
(マスクには精神的にも良くないし、マスクストレスが蓄積すると悪いことが色々起こると思います)