還暦過ぎても

還暦過ぎても、心は少年のまま…

「アウトプット思考」ブログを書くことにどう応用する?

昔、渡部昇一センセイの「知的生活の方法」という本がベストセラーでありました。

もう40年以上前の本ですが、今でも私の印象に残っているのが、マルクス経済学の泰斗・向坂逸郎センセイが日本で一番マルクス関連の本を所有していて、それが向坂センセイの学者としての業績や権威につながっているという話です。

昔は、本=情報を持っているのがエラいという時代だったのですが、ネットで誰でも安価に簡単に情報を入手でき、さらにAIが使えるようになった今は違います。情報が溢れているいま、どうやってアウトプットで差はつけるのか、という視点で書かれたのがこの本、売れてるそうです。

アウトプット思考ー1の情報から10の答えを導き出すプロの技術
内田 和成:著 PHP研究所:発行

 

 

 

内容

情報過多の時代だからこそ「捨てる勇気」を持て! トップコンサルが実践してきた「アウトプットから始める」知的生産の極意を明かす。

 

目次

第1章 「インプット」では差がつかない時代

・「とりあえずインプットを」が競争力を失わせる

・網羅思考のワナー「もっと情報を」が失敗の原因に

・「仕事」と「作業」の区別をつける

第2章 「アウトプット」から始める情報術―最速で成果にたどり着くために

・意思決定に必要な情報は「マイナスのエントロピー

・「少ない情報で決める怖さ」に耐え続ける

・アイデアの元になる情報はレ点をつけて放置

情報格差見える化すれば会話はうまくいく

第3章 自分の「立ち位置」を意識することが、差別化の第一歩

第4章 知的生産の秘蔵のノウハウ「20の引き出し」

第5章 最もラク差別化戦略「デジタルとアナログの使い分け」

第6章 私の情報源1 コンサルタントが最も重視する「現場情報」の集め方

第7章 私の情報源2 新聞・雑誌、本、テレビ、ネット…各種メディアとのつきあい方

 

著者の知的生産の技術と称するものに、以下のものがあります。

 

  • 情報格差見える化
  • 脳にレ点を
  • 20の引き出し
  • デジタルとアナログの使い分け
  • トリプルタスクの会話

 

これについては、説明はめんどいので、次のブログ記事がいちばん詳しいようで、ご興味があればこちらをご参考に(→超手抜き)。

 

road-to-consultant.com

 

個人的な感想

1.この本は誰に対して書いているのか

最初に思ったのはこの本は誰に対して書いているのかということです。

知的アウトプットする人みんなに当てはまる話でもあるまいと思うわけです。コンサルや商品の企画をする人には使える話かもしれませんが…。

 

2.アウトプット思考は今までも普通にやっていたのではないか

アウトプットのための仮説を立てて、それを確認するために情報を集める、ということは今までも多くの人がやっていることだと思えます。新しい話ではない。

例えば、なにか論文でも書くときは、本や資料を沢山集めるけれど、みんな読むはずはなく必要と思われる箇所だけを抜き出すでしょう、それってアウトプット思考ではないのでしょうか。

 

3.ネットではアウトプット思考だけではやっていけない?

1.ともつながりますが、ブロガーに限らず、ネット上でアウトプットを出していく人は、著者の言うアウトプット思考でできた物だけでは足りないように思います。

 

なぜなら検索順位が上がらないからです。最近のGoogleは網羅性を重視しているらしく、とにかく該当事項について情報を漏れなく盛り込まないと上位にはいけません。

したがって、大事な肝になるところはアウトプット思考で行くとしても、その他のところは、AIチャットやリライト(場合によってはコピペ)の助けも借りていく必要があるのではないか、と思いました。