「実家じまい終わらせました! 」 松本明子
東洋経済のサイトに紹介記事がありまして、元の本も読んでみました。
私も同様に実家の維持と今後のしまい方に悩んでいるところなので、たいへん身につまされる話でした。
実家じまい終わらせました! ――大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方(松本明子:著) 祥伝社
松本明子さんの場合、25年も維持したので、1800万円以上かかったそうです。
それでも空き家バンクを利用して、うまく買い手がついたため、実家を解体したり更地にする費用はかかっていません。ただ代わりに2度のリフォームをしたので、その代金 計600万円が含まれています。
うちの実家の場合、両親が高齢者施設に入って空き家になってまだ3年ですが、控えめに言って、松本明子さんの1/8くらいは維持費用が既にかかっています。
私の実家でかかっているのは
1.庭や周辺の草木の手入れ、墓掃除、室内の掃除など
地元のシルバー人材センターに年3回頼依頼
2.水道周りの修理
凍結して壊れたので、寒冷地仕様にして水抜きできるようにし、トイレも新しいシャワートイレに更新
3.納屋の解体・撤去費用
納屋が傾いているとのことで、解体して撤去してもらった
(知人に頼んだので格安で済んだ)
4.シロアリ対策
床がブヨブヨしていたので、応急処置として根太の交換
シロアリ駆除はこれから
5.毎月の電気代・水道代・浄化槽の維持費
6.固定資産税 等々
です。
他にも、年に数回は帰らないといけないので、私たちの交通費や宿泊費、お世話になっている近所の方へのお土産なども馬鹿にはなりません。
これがいつまで続くのか?
本によると、一般的には実家じまいは「両親がともになくなって3回忌か7回忌が済んでから」という人が多いそうです。
もちろん両親には、いつまでも長生きして欲しいと切に願っていますが…
一方でこういった悩みが出てしまいます。はぁっ・・・。
さらには
- 大量の家財道具の処分
- 家の解体・更地化
- 墓じまい、等々
が待っています。(*´Д`)=3ハァ・・・
実家じまいで悩んでいる方は一読をお勧めします。
「脳のゴミを洗い流す『熟睡習慣』」奥村歩
スマホ脳・脳過労からあなたを救う 脳のゴミを洗い流す「熟睡習慣」
(奥村 歩:著) すばる舎
近所の図書館では予約数が多くて人気でしたので、タイトルだけ見て借りたのですが、実際に役立つかは少し疑問です。
Amazon レビュー評価:3.7 と低めなのもそのせいかと…。
医師の立場から認知症になるなど睡眠不足の恐さばかり強調するのですが、ではどうしたら良いかについてもっと突っ込んだ内容が欲しいところです。
「スマホ依存にならない10か条」 「薬に頼らずぐっすり眠る生活習慣10か条」とありますが、紙数も僅かです。
パラパラ読みですが、いちおう内容の一部を紹介すると…
1.脳のゴミを洗い流すためには、「熟睡すること」と「ぼっとする時間」が必要
→「ぼっとする時間」=デフォルトモードネットワーク(DMN)の活性化
2.デジタルデトックス なかでも「すぐに検索」する習慣を止める
3.覚醒物質のオレキシンを夜間抑制するため、日中活動してノルアドレナリン・セロトニン・ドーパミンをたくさん出す
→ 一般的にはメラトニンを増やす というアプローチですが、オレキシンを抑制するという視点も必要のようです
4.睡眠薬に偏見を持たない 眠れなかったら活用する
5.生活習慣10か条
1)昼間の活動量を増やす
2)腸活
3)深部体温を下げる食べ物 (エビ・イカ・グリシン)
4)GABA
5)夜は、低GI食品(ナッツ、牛乳)など
「連鎖」 黒川博行
連鎖(黒川 博行:著)中央公論新社
食品会社の社長・篠原の遺体が高速道路の非常駐車帯で見つかった。手形が不渡りになり、自殺の恐れがあると、妻からの捜索願を受理していた大阪・京橋署の上坂と磯野は、自殺とみて捜査を始める。篠原をめぐる人間関係、巨額の保険金、そして手形の行方……絡まりもつれ合う糸をほぐすような調査から見えてくる真相、その連鎖から浮かび上がる複数の事件は。
とくにどんでん返しがあるわけでもなく、鮮やかなトリックがあるわけではないですが、2人の刑事が事件を地道に解明していく様子が面白いです。
黒川作品は、「キャツアイころがった」の頃から結構読んでいます。
「自衛隊式片づけ術」畠山大樹
片付けの苦手な私のモチベーションアップに中古で購入したものです。
上に挙げた以外に「兜町(しま)の男 清水一行と日本経済の80年」(黒木亮)を読んでいますが、別記事に書きましたので、省略します。