「第6の味覚」論争というのがあるそうです。最近米国カリフォルニア大学がその候補として「塩化アンモニア味」を報告したという話です。
五味について
私たちが舌で感じる味には、以下の5つが基本とされていて、五味と呼ばれています。
- 甘味
- 酸味
- 塩味
- 苦味
- うま味
最後のうま味は、20世紀に日本で発見され、100年経って国際的に認知されたものです。
日本では,1908年東京帝国大学の池田菊苗博士が約 38kg の昆布から
煮汁をとり,L-グルタミン酸ナトリウム約 30g を得ることに成功した.
昆布だしに含まれる味の成分「グルタミン酸」を発見し「うま味」と名付けた.
その後,2000 年にチャウダリ等が,舌で「うま味」を感知する受容体を
発見し,ようやく基本味として国際的にも認知されるようになった
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhas/16/1/16_29/_pdf/-char/ja
第6の味論争 に 塩化アンモニウム味が加わる
以降、「うま味に続く味覚はなにか」ということが世界中の研究対象になっているわけです。
第6の味候補として挙がっているのは
- カルシウム味
- 脂肪味
- デンプンの味
です。
で、今回の報告が塩化アンモニウム味というわけです。Nature に載っています。
(酸味を伝える)タンパク質受容体であるOTOP1は、塩化アンモニウムの味に反応するセンサーである ↓ ↓
塩化アンモニウム味ってなんやねん?
塩化アンモニウム味ってなんやねん?
と思ったら、北欧で伝統的に食べられるキャンディー「サルミアッキ」の味だというのです。
サルミアッキは、ゴムやタイヤの味などと言われ、世界一まずい飴として言われていますが、慣れると病みつきになるそうです。(くさやのようなもんか?)
折角持っている味覚です。知らないのはもったいない?
良かったら食べてみませんか?
ひと言
市内の輸入食品店で見つからなかったので、私もAmazonで注文する予定です。
ただ、動物が塩化アンモニウム味の味覚を持っているのは、毒を見分けるためではないかということも考えられそうです(;^_^A