我が家では、妻が義父母の介護で不在のときは、私が1人でご飯を作って食べることも多いです。そんなときは、今までキッチンの奥にしまっていたオークスのスチームグリルをたいへん便利に使っています。
スチームグリルは、ステーキやハンバーグも短時間で美味しく焼けますが、なんといっても魚の干物が美味しいです。
スーパーで売ってる100円(今はもっとしますが…)のアジの干物でもふっくら仕上がって、味も濃縮されたままで、5倍マシの干物になります。
ただ、ふつうの焼き魚だとふつうにガスコンロのグリルを使った方が良いです。失敗したのは、下のハナダイ(花鯛・チダイ)。スーパーで「塩焼きで」と表示してあったのを一匹買いました。
ちゃんと、鱗を取って、内臓とエラを取って、塩焼きにしたのですが…。水っぽくてあまり美味しくはありませんでした。
*私がハナダイを買った理由
私が小学校1年生のとき、遠足が潮干狩りでした。遠浅の海に干潮時に入ったら、逃げ遅れたハナダイがいて、それを私が捕まえてアサリやハマグリと一緒に持って帰り、母親に驚かれたのを思い出したからです。
今考えたら鋭いヒレでケガしなくて良かったと思いますが…。
こうして、私が干物を食べる頻度が上がったのは良いのですが、最近干物は健康に悪いという情報をネットで見て、気になり始めました。
干物が健康に悪いとされる3つの理由
1.魚の干物は油が酸化している
魚の油には、EPAやDHAが含まれていて、中性脂肪を減らしたり、脳の機能を保つ働きがあると言われていますが、干物になることでその油が酸化する、という意見があります。
過酸化脂質が蓄積すると細胞死を招く、という報告があるようです。
干物には過酸化脂質が多いという記事
2.魚の干物がALS(筋萎縮性側索硬化症)の発症率を上げる
認知症を伴うパーキンソン症との関係もある可能性がある
紀伊半島南部では、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と認知症を伴うパーキンソン症の多発地帯であるが、その要因を干物を多く食べることだと推定する論文がありました。
ALS 多発と干物摂取との因果関係解明に関する検討(厚生労働科学研究成果データベース)
https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2013/133151/201324096A_upload/201324096A0010.pdf
3.干物にはマイクロプラスチックが多く含まれている危険がある?
海洋汚染の問題として、マイクロプラスチックの問題があります。
マイクロプラスチックを摂取したプランクトンを小魚が食べ、中型の魚が小魚を食べ、さらに大型の魚が中型の魚を食べという食物連鎖のなかで、人間がそれらの魚を食べると、人間の体内にマイクロプラスチックが入ることになります。
人間が魚介類を通してプラスチックを食べても、プラスチック自体は排泄されますが、有害化学物質は体内に蓄積される可能性があり、ガンの発生や免疫力低下を引き起こすと考えられています。
干物にマイクロプラスチックが多く含まれているという報告が複数出ています。
例:アジア諸国の市販海産干し魚におけるマイクロプラスチックの発生 (とくに日本のウルメイワシに多く含まれていた)
他に、干物には塩分が多いということもあります。
感想とまとめ
干物が健康に悪いと言っても、エビデンスとしては弱いと思われます。→「買ってはいけない」レベルの話?
多くの日本人が長年食べている魚の干物、あまり神経質になる必要もないと思われます。多量に食べなければOKでしょう。
とはいえ、今日は積極的に食べるのもどうかという気にもなりましたので、夜は刺身と煮魚にします。
補足:オークスのスチームグリル 手羽先を焼くのも簡単です。世界の山ちゃん風にするのが気に入ってます。
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